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世界設定
征暦という架空の紀年法が用いられる架空のヨーロッパが舞台で、その中の小國・ガリア公國が物語の中心。征暦はヴァルキュリアと呼ばれる超人的な民族がダルクスと呼ばれる民族を打ち倒したとされる年を紀元としており、純血種が殘っていないこともあって作品舞台となる1930年代でヴァルキュリア人は伝説や神話、おとぎ話の存在となっている。その一方で、ダルクス人は被差別民として存在し続けており、作中にも幾人かのダルクス人が登場する。このほか、本作の象徴的に登場する架空の植物としてコナユキソウがある。
この世界ではラグナイトと呼ばれる鉱物資源があらゆるエネルギー資源として使われており、ガリア公國はラグナイトの產出國であることを要因に戦爭に巻き込まれている。現実世界と比べて航空戦力の発達が遅れており、戦場でもラグナイトを動力とした戦車が主力である。このほか登場する兵器としてはライフル、突撃銃、火炎放射器、スナイパーライフル、グレネード、ライフルグレネードなどがある。この世界獨自の兵器としては対戦車槍と呼ばれるランス狀の外観を持つ対戦車砲があり、ゲーム上ではこの対戦車槍を持つ対戦車兵で戦車に対抗する。
鉱物
ラグナイト
燃料、動力、爆薬、治療薬など、このシリーズの世界では欠かすことのできない鉱物資源で、日常生活から軍用品にいたるまで様々な用途に使用される。液狀にされた物はラグナリンと呼ぶ。
ラグナエイトを燃焼・爆発させることで動力を発生させる內燃機関ラグナイトエンジンや、ラグナイトに觸媒を反応させてエネルギーを生成するラグナイトジェネレーター、ラグナイトの鎮痛・回覆作用を応用したラグナエイドなどがある。採掘されたラグナイトは精製すると非常に不安定になるため、ラグナイトボックスと呼ばれる専用保管庫に入れる。古代文明の遺蹟の中には、高度に洗練されたラグナ鉱石を一部、建造物や槍や盾として使用していた事例も存在する。青白く発光していることが多い。
人種
ヴァルキュリア人
作中の數千年前、北方より現れた侵略者ダルクス人に勝利してヨーロッパを守った後、突如姿を消したと言われる伝説的な民族。超人的な強さを誇り、青く輝く槍と盾でいかなる矢も弾き返したという。この世界の「征暦」とは、ヴァルキュリア人がダルクス人を打ち倒し、ヨーロッパ大陸を平定したとされる年を紀元にしている。純粋なヴァルキュリア人は征暦2世紀末頃にほぼ姿を消してしまい、次第に伝説や神話、おとぎ話の存在となっていった。また彼らを神や神の使いとして信仰する者も存在し、その代表的なものとしてユグド教などがある。モデルは北歐神話に登場するワルキューレ(ヴァルキュリア)。
ラグナイトに反応して驚異的な戦闘力を発揮するという超常の能力を持っており、身に纏ったラグナイトエネルギーが伝承に語られる「青い炎」の正體だった。その力を発揮するため、ラグナイト製の槍と盾を用いる。作中に登場する純粋なヴァルキュリア人の容姿は「銀髪赤眼」が基本。
ヴァルキュリア人の血を引く末裔は、髪や目の色などは純粋なヴァルキュリア人と異なるが、その特性(怪我の治りが異常に早いなど)を継承している。中でも一度死にかけた者は力に覚醒して青い炎を纏えるようになり、通常の人間ではあり得ない戦闘力を発揮できる。
ダルクス人
邪法の力により「ダルクスの災厄」を引き起こし、100の都市と100萬の人畜を焼き払ったと言われる民族。特徴として、多くの者が紺色の髪を持つ。ヴァルキュリア人に征伐された後、罰として姓を取り上げられたため、ギュンター將軍の養女であるイサラなどの一部の例外を除いてファーストネームだけである。民族に伝わる伝統的な物としてダルクスの布(ストール)やダルクス人形などが存在する。
その伝承からヨーロッパ各地でダルクス人に対する迫害が多く存在し、過酷な労働條件の工業や鉱業に従事させられる者が多かった。そういった歴史を持つゆえか、征暦1930年代のダルクス人には取り組みに真面目で熱心、手先が器用などの特徴が見受けられる。そのためダルクス人には優秀な技師も多い。
実は「ダルクスの災厄」はヴァルキュリア人が捏造した偽りの歴史で、侵略者ヴァルキュリア人との戦いに敗れ、奴隷にされたヨーロッパの先住民族がダルクス人だったというのが真実の歴史。邪法で大地を焼き払ったとされる所業も、蒼い炎による超人的な力でヴァルキュリア人が行ったことを擦り付けられたものである。なお、ランドグリーズ家はダルクス人の家系だが、ヴァルキュリア人との戦いの最中に同胞を裡切り、寢返ったことでガリアの地の統治を任され、ヴァルキュリア人の末裔を稱したという真実の歴史を「コーデリアの告白」まで隠蔽していた。
地名
ガリア公國
代々ヴァルキュリア人の血を引くとされる(実際はダルクス人の家系である)ランドグリーズ家により統治される、ヨーロッパ北部の小國。首都はランドグリーズ。國內面積38,567km²、総人口432萬人[6]。
武裝中立を國是としているが豊富なラグナイト產地であるため、征暦1935年3月に勃発した第二次ヨーロッパ大戦の煽りを受け帝國の武力侵攻を受ける。
征暦1930年代の政體は、立憲君主制の強い貴族制であり民主制は近年弱くなっている。『3』にて第1次大戦よりかなり前に帝國に支配されていた時期があり、その間はランドグリーズ家が統治から離れていたという設定が明らかになった。
丘陵地には風車、首都は海際に立地など、風土・風景はオランダを、かつて帝國に屬していながら獨立を果たした君主制國家で皆兵制を敷くなどはスウェーデンをモデルとしている[要出典]。國旗や勲章などにユニコーンが使われており、國土の形もそれと似ている。
ランドグリーズ
ガリア公國の首都。首都中央のランドグリーズ城には巨大な塔がそびえる。「ヨーロッパの寶石」と呼ばれる。
バリアス砂漠
ガリア公國中部にある砂漠。かつては広大な範囲に及ぶ大都市が広がっていたが、「ダルクスの災厄」によって破壊されて砂漠となる。中央付近にはヴァルキュリア人の古代遺蹟があり、內部には壁一面に古代文字が彫られている。考古學研究が進み、その內容は「ダルクスの災厄」に関する記錄であることがわかっている。最近、帝國の上層部がこの遺蹟に関心を抱いている。
ファウゼン
ガリア公國北部にある鉱山・工業都市。ラグナイト資源が豊富に埋蔵されていて、ガリア最大の工業都市として発展した。帝國による制圧後は、ダルクス狩りで集められたダルクス人がここで強制労働に従事させられている。
マルベリー海岸
ガリア公國北部にある海岸線。天然の要塞と評される地形から難攻不落の要所としてガリア軍は手を拱いている。
ナジアル平原
ガリア公國北東部に位置する平原。帝國と公國の間で戦爭が起きる度に戦場になった場所で、過去の戦いで掘られた塹壕が征暦1930年代にも殘っている。第一次ヨーロッパ大戦時にも戦場になっており、帝國と公國の決戦が行われた。
クローデンの森
ガリア公國南部に広がる原生林で、帝國との國境地帯に存在する。內部は野生動物の寶庫で、貴重なハネブタが見つかることもある。高低差の激しい丘陵地帯でもあり、戦車など車輌の通行は困難を極める。天然の要害であるこの森林に帝國は基地を設け、ガリア侵攻の足がかりとしている。
ガッセナール城
クローデンの森付近にある古城でガリア革命軍の本拠地。周辺地域は中世の頃より「ガッセナール伯領」としてガッセナール家が代々統治してきた。內戦勃発後は軍事施設として改修され、周辺に様々な防禦施設が構築されるなど要塞化している。また、森林や丘陵に囲まれた天然の要害ともなっており、征暦1935年の戦爭では帝國軍の侵攻を退け、1937年の內戦でもガリア正規軍の攻撃を跳ね除けるなど難攻不落を誇っている。
ギルランダイオ要塞
ガリア公國と帝國の國境線に建設された要塞。元は東ヨーロッパへの出入國を管理する関所として築かれた城砦だったが、公國と帝國の対立が深まるにつれて堅牢な要塞へと変貌した。第二次大戦勃発時に帝國に制圧され、ガリア方面侵攻部隊の司令部が置かれている。
ユエル市
南部ガリアの中都市で、古くからの大學や病院が數多く存在する。帝國軍ガリア侵攻部隊に佔領され、その南部における拠點となった。『3』にてガリア軍によるユエル市奪還はネームレスが大きく関わっていることが判明した。征暦1937年時點でも廃墟となった街並みや塹壕が殘っている。
メルフェア市
南部ガリアとランドグリーズを結ぶ中間點に位置する交易都市で、ランシールに來る前のアバンが暮らしていた。2年前の戦爭で疲弊した北部都市やランドグリーズへの物資供給源となっており、近年めざましい発展を遂げている。『2』では帝國軍の侵攻をほとんど受けなかったとされる場所だが、散発的な帝國軍殘黨の襲撃を除いては、カラミティ・レーヴェンのエヒドナによる侵攻があっただけであることが『3』で判明した。
アントホルト市
南部ガリアの都市。港灣都市として栄え、古代の水道橋が現在も殘っている。1935年のガリア戦役には帝國軍の攻略目標の一つとして巨大戦車エヒドナや艦隊による侵攻が計畫された。征歴1937年にはガリア革命軍の勢力下に置かれ、連邦は秘密裡に革命軍への支援物資をアントホルトに輸送していた。內戦末期にはガリア革命軍唯一の拠點として、ガリア革命軍とガリア正規軍及びランシール王立士官學校部隊との最終決戦の舞台となった。
アーレム地方
南部ガリアに広がる平原地帯。ガリア有數の穀倉地帯で「アーレムがガリアの胃袋を満たす」という言葉が古來からあるほどである。近年では穏やかな気候を好んだ貴族や富裕層の別荘が次々と作られており、観光地としても注目されている。
ヒートホルン村
ハーデンス兄弟の出生地である小さな村。
ディバル山脈
南部ガリアの國境地帯に連なる山脈。中腹から山頂にかけては萬年雪に覆われ、天然の要害となっている。かつてはラグナイト鉱山が存在していたため、鉱山労働者の末裔であるダルクス人の集落が數多く存在している。產業革命後は劣悪な労働環境に反発したダルクス人が度々蜂起してきた歴史があり、彼らにとって「民族の聖地」となっている。
ダス砂漠
南部ガリアに広がる砂漠地帯。中部のバリアス砂漠ほどの広さは無いが、古代のダルクス遺蹟が良好な狀態のまま現存しており考古學調査などが行われている。
東ヨーロッパ帝國連合
ヨーロッパ大陸東部に存在する皇帝を頂點とする専制君主制の巨大な連合國家。通稱は「帝國」。法律上は君主制度を定めていないが、事実上の統治者である皇帝が絶大な権限を持つ。皇帝を中心とする封建制が根強く殘るが、議會は存在する。モチーフはロシアとドイツ[7]。國旗に雙頭の鷲が使用している[8]。
18世紀後期にヨーロッパ東部諸國は、ラグナイトを動力とした產業革命により、機械工業を積極的に導入していき、力を持つようになった。これらの諸國が、婚姻などの血族的な関係で強く結び付いて同君連合を組み、やがて東ヨーロッパ帝國連合を建國するに至った。その後、周辺諸國も併合していき、広大な領土を保有するようになる。連邦とは大陸の覇権をめぐって対立している。
市民革命が起こっていないため、中世的な慣習や伝統が根強く殘り、保守的な考えを持つ國民が多い。そのため他國に比べて、ダルクス人に対する偏見や差別意識が非常に強い。度々、ダルクス狩りと稱した虐殺を行い、収容所送りにし奴隷として働かせている。
ティルカ村
帝國領のガリアとの國境近くにかつてあったダルクス人の村。狩猟を生業とし、獨自の武器を狩りに使っていた。後に何者かによって村は焼き払われ全滅。『3』に登場するイムカはこの村の出身であり唯一の生き殘りである。
大西洋連邦機構
西ヨーロッパに存在する王政を廃した共和國國家による連合體。通稱は「連邦」。選挙で選ばれた連邦議長が國家の代表者を務める。王政を廃しているため意見不一致による行動の遅さが目立つ。領土的には帝國よりは小さく、戦車の開発については後手に回っているが、海運が盛んなため経済力は強く組織名と地域が示す通り海洋性國家である。國力では帝國を超えるが各國の利害調整のため行動が遅れ、帝國に先手をとられることも多い。
バーロットによると秘密條約などまっとうでない手段により國土を拡大してきたことが多いという。
征暦1935年7月、コーデリア姫を保護するという名目で拉致し、ガリアを保護國にしようと試みるも失敗に終わる。また、征歴1937年のガリア內亂の際には秘密裡に反亂軍を支援し、連邦よりの思想を持つ反亂軍総統ギルベルトを國家元首とすることで実質的にガリアを支配下におこうと畫策するが、ギルベルトの死亡と反亂軍の敗北によりこれも失敗に終わっている。
フィラルド王國
かつて存在していた小國。第一次ヨーロッパ大戦時に帝國に併合され滅亡した。マクシミリアン配下の將軍ラディ・イェーガーとネームレス隊員のザハール・アロンソはこの國の出身。大戦後、帝國によって國土は荒らされ、有能な軍人はほとんどが處刑されたため、イェーガーやザハールなど少數しか生き殘っていない。
ドライヤ王國
『2』に登場したネイハム・ドライヤの故郷で、ガリア公國と友好関係にある。留學から戻ったネイハムが起こした鉱石の輸出に関わるトラブルで、國家財政が破綻したらしい。ネイハムの発言によれば、少なくとも王家では一夫多妻制。
制度・出來事
第一次ヨーロッパ大戦
20世紀初頭、帝國と連邦の間で行われていた大戦爭。通稱「一次大戦」。18世紀後期の產業革命以降、需要が高まるラグナイト資源をめぐって、帝國と連邦は政治・経済的に対立し、一觸即発の緊張狀態が続いていたが、帝國皇太子の暗殺事件をきっかけに、両國が開戦した[9]。大戦後期に、帝國はラグナイト資源を目當てにガリア公國に侵攻するが、ベルゲン・ギュンター將軍率いるガリア軍機甲部隊の抵抗に遭って撃退される。數年に及ぶ消耗戦により疲弊した帝國と連邦は、休戦條約を結び収束させた。
第二次ヨーロッパ大戦
征暦1935年に勃発した帝國と連邦の間で行われている大戦爭。帝國が連邦との不可侵條約を一方的に破棄し、連邦の保護下にある3カ國を武力によって佔領したことが開戦の直接的な理由である。征暦1937年時點では互いに決め手を欠き、膠著狀態となっている模様。
ガリア戦役
征歴1935年3月15日に帝國からガリアへの宣戦佈告によって起きたガリア侵略戦爭。10月10日にガリア方面軍総司令官マクシミリアンの戦死を受け、10月25日にガリアと帝國の間に休戦協定が締結された事により7ヶ月餘に及んだ戦いは終結する。
ガリア內亂
征歴1937年1月に勃発したガッセナール家を中心とした反亂組織「ガリア革命軍」によるクーデターの名稱。同年12月21日に反亂軍総統であるバルドレン・ガッセナールの戦死を受けガリア公國國家元首であるコーデリア大公が反亂軍に降伏を勧告し、壊滅狀態であった反亂軍はこれを受け入れ1年近くに渡った內戦は終結する。
國民皆兵制度
國土が小さく國民の少ないガリア公國に存在する一種の徴兵制。義務教育や高等教育の中で軍事教練が存在し、有事の際には15歳以上の男女が必要に応じ徴兵される。
徴兵に応じた兵士は義勇軍として編成され、中には12歳の少女まで存在する。なお『1』で登場する第7小隊には自ら志願した者も多い。終戦後は多くは元の生活に戻るがそのまま軍人になるものも珍しくない。『2』では「徴兵は外部からの侵攻時にのみ可能で、內亂やクーデターでは義勇軍を編成することはできない」という設定が追加された。
コーデリアの告白
征歴1935年10月25日、帝國との停戦日にガリア全國民に対してコーデリア大公が行った告白。古代ヴァルキュリア戦爭とダルクスの災厄についての事実を語り、更にランドグリーズ家が実はダルクス人の家系であることを明かした歴史的出來事[10]。この発言が切っ掛けとなり、主権奪取を狙うガッセナール家を中心とした反亂組織「ガリア革命軍」が結成されることになった。
組織
アスガルド委員會
『2』で登場。帝國の研究施設でヴァルキュリア研究に攜わっていたフェルスター博士を招き、一部の軍上層部とギルベルト・ガッセナールによって設立されたヴァルキュリア研究機関。極秘裡に設立され、コーデリアや政府中樞の者達にもその存在は知らされていなかった。クライファート學長らも委員會の一員として関わっていた。マクシミリアンの「ヴァルハラ計畫」をそのまま引き継ぎ、ついにV0が完成したが、脳に多大な負荷を與える欠陥のため実用性には程遠く、V0実用化に異を唱えたクライファート學長と、研究の用済みとなったフェルスター博士は委員會から追放され、V0はギルベルトが強引に引き取り委員會は解散した。
東ヨーロッパ帝國連合軍
東ヨーロッパ帝國連合が保有する軍隊。通稱「帝國軍」。
帝國は貴族階級により統治されているため、軍內部でも貴族勢力が強大であり、軍上層部は皇帝の血縁者や、それらと結びつきが強い有力貴族によって佔められている。
帝國は內陸國のため戦車の開発については先進國で、19世紀後期に大陸史上で初の戦車を完成させている。初期は塹壕戦の膠著狀態を打破するために、歩兵支援として主に運用していた。第一次大戦において、高火力の機甲部隊を投入し、戦線突破を主として運用することで目覚ましい戦果をあげたため、以降は戦線突破を主目的とした重戦車の開発に力を入れている。他國は帝國に追従する形で戦車を開発しており、帝國戦車を迎え撃つ、待ち伏せ型の軽戦車を開発して対抗する様になった。他にも裝甲列車など、様々な兵器を投入している。
貴族が権力を握る帝國軍においては、騎士道精神を重んじる人々が少なからず存在し、戦車は中世から近代にかけて活躍した騎兵に代わるものと認識されている。そのゆえに、戦車の製造と研究が全面的に進められている一方で、航空兵器の開発は進んでおらず、ガリアと連邦も帝國に対抗して戦車による戦闘を中心にしているため、この世界において戦場に飛行機は本格投入されていない[14]。
將校の軍服は黒系と金裝飾が基本である。一般兵は白を基調としたの軍服に頭と口元を全て隠す鉄兜姿で、隊長などのリーダー兵の軍服は朱色、將校の直屬部隊である親衛隊員の軍服は黒色である。
また、帝國軍獨自の兵科として重裝甲兵が存在しており、甲冑を身に纏い、重機関銃と盾を裝備しているなど、攻撃・防禦ともに一般兵の中でも最高を誇る。
ガリア方面軍
『1』と『3』にて登場。帝國の準皇太子であるマクシミリアンを総司令官とした帝國軍の方面軍。征暦1935年3月15日、ガリア公國に対して豊富なラグナイト資源の獲得を名目に侵攻した。
ガリア方面軍は、主に4個機甲師団(第14、第101、第103、第105機甲師団)[4]で構成される。北部・中部・南部の侵攻部隊に分かれてガリアに侵攻し、それぞれベルホルト・グレゴール、セルベリア・ブレス、ラディ・イェーガーの3將軍が指揮官を務めた。この3將軍は、マクシミリアン直屬であり、ドライ・シュテルンと呼ばれる。
ガリア戦役初期は機甲部隊による電撃戦によって、ガリアの大部分を佔領。首都ランドグリーズに迫るまでになったが、徐々にガリア軍の攻勢で戦線の後退を余儀なくされ(ファウゼンで義勇軍第3中隊第7小隊の策により、グレゴールが戦死)、9月に行われたナジアル會戦で大敗を喫する。10月7日、義勇軍第3中隊第7小隊の活躍(ダモン將軍がその手柄を橫取りする)によって、ギルランダイオ要塞を落とされ、セルベリアが捕虜となった。同日、総司令官マクシミリアンはガリア南東部より突如として陸上戦艦マーモットに搭乗して現れ、10月8日、捕虜となったセルベリアはヴァルキュリアの力を使い自爆して死亡、ギルランダイオ要塞を消滅させた。陸上戦艦マーモットはこの日、最後の奇襲を仕掛け、首都ランドグリーズに突入、これを陥落させ(首都防衛大隊も壊滅)、ガリアを敗北寸前にまで追いつめるが、10月9日、ヴァーゼル橋を突破(その際、ドライ・シュテルン唯一の生き殘りであるイェーガーは戦線を離脫)してきた義勇軍第3中隊第7小隊を迎撃、10月10日、陸上戦艦マーモットが撃破され、総司令官マクシミリアンも戦死し、ガリア方面軍は降伏した。
総司令官マクシミリアンの真の目的は、ガリアの首都ランドグリーズに秘匿されている古代ヴァルキュリア兵器を奪取して帝國に復讐することであった。そのため、ガリア方面軍は彼の私情のために動かされていた。
特別遊撃部隊 カラミティ・レーヴェン
東ヨーロッパ帝國軍のダルクス人部隊の名稱。『3』にて登場し、主人公クルトの部隊であるガリア軍ネームレスのライバル部隊に當たる。ネームレスでは「カラミティ」の呼稱が定著している。
隊長はダハウ大尉。構成員は監視役のリディア・アグーテを除いて全員ダルクス人で構成されており、隊員達はダハウが獨自に募集して採用されてきた。隊員達の目的は、帝國領內にダルクス人獨立自治區の建設を認めさせることである。帝國軍とは異なり髑髏を模した仮面に、頭巾が付いた黒い軍服を纏っている事が特徴。裝備面では帝國軍とほぼ変わらないが、本部隊にのみに供與される獨自の兵器も保有している。
部隊名稱のカラミティ・レーヴェンとは「災厄の鴉」の意味である。結成當時は単に「特別遊撃部隊」の名稱だったが、1935年3月にリディアが部隊に著任際、ダルクス人部隊であるのに名稱に「特別」の文字があるのは、正規軍が快く思わないという旨の理由で、黒色の軍服をカラス[15]に準えて名付けた。軍旗にもカラスが描かれている。
本來はどこにも屬さない獨立した部隊だったが、征歴1935年3月、帝國のガリア侵攻に合わせて、マクシミリアン率いるガリア方面軍に編入される。
ダルクス人を徹底的に迫害している帝國において、ダルクス人の正規軍人は存在しないため、隊員の階級は形式的なものであり、実質は兵卒以下の扱いとされる。また、単獨行動が主で、他の帝國軍部隊と連攜を取ることもあまりないため、一部の將校を除いて、本部隊を戦力として計算に入れていない。他の帝國軍部隊からは差別的な扱いをされており、支援任務を受けて現地に出向いたにもかかわらず、現地の部隊に作戦參加を拒否をされたりしている。逆に帝國軍に対して遺恨があるグスルグは、帝國軍部隊の撤退支援任務を與えられていたが、ガリア軍に攻勢に出ようとして失敗した部隊を、自業自得として見捨てている。
実質はユグド教のジェンナーロ・ボルジアの私設軍隊としての面が強く、ガリア方面軍への編入も彼の意向により戦爭を長引かせ、見返りとして彼の発言力によって帝國議會にダルクス人獨立自治區の建設を認めさせるためであった。そのため、ボルジアの身に危険が及ぶと、守るために敵味方関係なく攻撃しており、ダウンロードコンテンツ「斷章 もうひとつのボルジア護衛作戦」では、ボルジアを捕らえようとした帝國軍部隊を隠密の上に全滅させている。
ガリア戦役においてマクシミリアン・ボルジア雙方の依頼により任務をこなしていたが、マクシミリアンの戦死によるガリア戦役の終息・ボルジアのユグド教団での失腳により、後ろ盾をなくす。帝國から抹殺される運命になったため、最終手段としてヴァルキュリアの鉄槌による武力行使に訴え、ダルクス人獨立自治區の建設を強引に認めさせようとした。10月15日、その計畫を知ったネームレスと最終決戦を繰り広げ、死闘の末に、隊長のダハウを含む全ての隊員が戦死し、壊滅する。
ユグド教
宗教組織でヴァルキュリア救世説を説く一派が教団の最大勢力。征歴1935年時點の一派の代表は樞機卿のジェンナーロ・ボルジア。「ヴァルキュリア人にすがり、信じて待ち続ければ必ず救いが訪れるであろう」と説いている[16]。
機械・兵器
護送用裝甲車
護衛任務ミッションに登場する裝輪裝甲車。任務によって多少スペックは異なる。『2』ではG組戦車のバリエーション(正規軍では無くランシール王立士官學校所屬)として登場していたが、正規軍所屬で登場するのは『3』からとなる。ただし、『2』のストーリー中でコーネリア大公が裝甲車に乗っていることが會話に出てくる。
硫化ラグナイトガス
ラグナイトより精製された毒ガス(化學兵器)。外気より取り込むと身體が痺れ、思うように動けなくなる。解毒剤を打つことで毒を中和し改善できる。『1』のDLC「撃て、セルベリアと共に」において、ゲオルク・ダモン將軍の命により、ギルランダイオ要塞で秘匿されていたものを、帝國軍に対して使用した。ちなみに、この世界において毒ガスや細菌兵器の空中散佈は陸戦條約で禁止されている。
帝國軍
帝國戦車
『1』のゲーム初期から登場する小型の戦車。ガリア主力戦車とほぼ同程度の大きさと思われる。武裝は左側に配置された砲塔に37口徑45mm砲1門と7.62mm機銃1挺、車體右前部に砲郭式の10口徑85mm榴弾砲1門を備える。その兵裝の配置構成は現実世界におけるM3中戦車と似ている。
アニメ版では、ファウゼン攻略戦においてイサラが陽動のために強奪して操縦している。
『3』ではデザインが変更されて砲塔が車體中心の配置となり、左前部にあった榴弾砲の付いた砲郭が無くなった。榴弾は戦車砲から撃つ。
軽戦車A,B
帝國中戦車
帝國戦車より防禦力が強化され、やや大型化した中戦車。武裝は砲塔に24口徑76.2mm砲1門、車體前部の2つある砲郭のうち、正面左側に16口徑85mm榴弾砲1門、砲塔後部に後ろ向きに設置された9mm機銃1挺。この機銃により背後からラジエーターを狙う対戦車兵などを攻撃できる。ただし、正面方向を迎撃できる機銃はない。砲塔に砲ではなく火炎放射器が裝備された型もある。
『3』でリデザインされており、前部にある2つの砲郭がバイザーになっている。砲塔後部にあった機銃は、砲塔前部へと移設されていた。F型は戦車砲の代わりに火炎放射器を搭載した派生型。
中戦車A,B,F,M
帝國重戦車
火力と防禦力が非常に高い大型の重戦車。武裝は砲塔に34口徑76.2mm砲1門と7.62mm機銃2挺、車體前部に固定された12口徑122mm砲1門。122mm砲の照準をつけるには車體を目標へ向けなければならない。砲塔は獨立して動かすことが可能で、ラジエーターの防禦力も高くなっている。
『3』に登場する重戦車は、大まかな車體デザインは『1』同じだが、車體前部にあった12口徑122mm砲1門が廃止され、代わりに裝甲板が設置されている。この前部裝甲板は、対戦車槍の遠距離射撃を受け付けず、かなり接近しなければダメージを與えられないうえに、防禦力が非常に高い。
重戦車A,B,M
帝國駆逐戦車
砲塔の替わりに車體前部に戦闘室を設け、そこに砲郭式に設置された戦車砲を持つ駆逐戦車。固定された主砲と機銃を持つ砲塔旋回がないため攻撃迎撃ともに幅が狹いが、火力は中戦車を上回る。登場は『1』のみ。
カーメル
焼夷弾を発射することが出來る特殊な大型戦車。燃焼弾が炸裂した範囲は激しく燃え盛りすぐには鎮火しない。この炎に觸れると歩兵や対戦車兵は一撃で倒されてしまうので、移動する場合避けて通らなければならない。『1』の特定ミッションのみ登場。
ヴォルフ
帝國で開発した新型戦車の試作型。エーデルワイス號と同じく傾斜裝甲を採用した。將軍の一人、イェーガーが自ら搭乗する。武裝は長砲身の主砲と機銃。砲身の先端には鳥の羽の様な意匠が付いている。
『3』でも登場するミッションがある。
ケーニヒヴォルフ
ヴォルフに煙幕弾と専用の特殊裝甲を取り付けた改良型。『1』に登場。
戦車共通の弱點であるラジエーターも覆う形で裝甲を貼り付けているため、ラジエーターの廃熱が難しくなり稼働時間が短くなった。しかし、イェーガーは市街地の拠點防衛なら問題ないとして、地の利を生かした戦術で欠點を補って運用した。
ゲルビル
『1』にて、帝國軍ガリア方面軍総司令官のマクシミリアンが座乗する超大型戦車。要塞・城塞攻略を目的として帝國內で試作・開発された車輛を、マクシミリアンの指示により、車體の強化と大口徑のラグナイト砲の搭載の改裝が行われた。緒戦でガリア軍が守るギルランダイオ要塞をあっさり陥落せしめた。通常狀態では、対戦車槍はおろか戦車砲でも本體にダメージを與えられない。ラグナイト砲を使用した場合、強製冷卻を行なう。
アニメではバリアス砂漠の遺蹟を破壊した際に連射していたが、冷卻を行った描寫がない。また、ナジアル平原の會戦に登場し、セルベリア共々ガリア軍の大きな脅威となった。
『3』にて最低でも2輌以上は建造されていることが判明。もう1台はダルクス人特殊部隊「カラミティ・レーヴェン」で運用されている。
裝甲列車エーゼル
大型榴弾砲を中心にカノン砲や機銃で武裝し、ゲルビル以上の重裝甲を誇る。グレゴールが搭乗、指揮している。
ガリア北方の鉱山都市ファウゼンの高架橋に鎮座し、怪しい動きがあれば即座に高所から重砲火を浴びせる。征暦1935年8月5日、ガリア義勇軍第7小隊と交戦するも、破壊工作によって橋げたを爆破されて橋が崩壊、川へ落下して失われた。
ゲームで登場するのは『1』のみ。アニメ版では、第7小隊を迎撃するために高架橋へ移動する際、線路に仕掛けられた爆弾によって直接破壊されている。
陸上戦艦マーモット
『1』にてマクシミリアンがランドグリーズにある「ヴァルキュリアの聖槍」を使用するために建造した作中最大の兵器。超巨大戦車(陸上戦艦)である。
艦首に大口徑の主砲を2門搭載する他、船腹には多數の機銃とカノン砲を裝備している。「ヴァルキュリアの聖槍」は後部甲板に備え付けられ、使用する時は艦尾部分を目標に向ける。また、甲板には人造ヴァルキュリアに動力を供給するタワーが6基設置されており、人造ヴァルキュリア化したマクシミリアンの実験場ともなる[4]。4基のエンジンと2基のプロペラを組み合わせた大推力によって、その巨體を動かしている。館內には多數の兵士や戦車を収容することが出來るため、強襲揚陸艦としての役割も果たす[4]。
戦爭終盤の征暦1935年10月7日、ガリア南東部より突如として現れ、ギルランダイオ攻略戦で正規軍を失ったガリア軍に更なる衝撃を與えた。
『3』にて古代ヴァルキュリア人が聖槍を設置していたとされる箱船と呼ばれるものを模して開発したことが判明した。
帝國裝甲車
『3』で初登場した戦闘車輛。ガリア軍の裝甲車は裝輪裝甲車だが、こちらは裝軌裝甲車となっている。車體上部に備え付けられた機銃で敵を迎撃する。ただし、機銃はガリア軍の様な砲塔式ではなく、剝き出し狀態である。
裝甲車A,B
自走砲
OVA「戦場のヴァルキュリア3 -誰がための銃瘡-」で登場した自走砲。DVDに同梱されている戦場解説書(ブックレット)では、前編版では重自走榴弾砲と表記されているが、後編版で臼砲と書かれている。なお、OVAに連動するエクストラエピソード「イサラ、走る!」の會話では巨大な砲門などと表現されている。
征歴1935年8月のディルスバーグ橋頭堡攻防戦で422部隊並びに第7小隊と交戦している。橋頭堡には複數台の自走砲が配備されており、効果的な長距離砲撃に必要な著弾観測を行うために、橋頭堡內の観測塔や隣接するリンデル山に観測所が設けられていた。司令官ミュンヒハウゼンの指揮により、奇襲攻撃を仕掛けたガリア軍を危機的な狀況に追い込んだが、最終的には422部隊と第7小隊の奮戦で全て破壊された。なお、ブックレット資料では、帝國軍の初期の攻勢でも用いられたことに言及されている。
外観、大きさ、発射前に車高を下げて安定性を高める動作など、カール自走臼砲に似たデザイン・演出がなされている。なお、帝國軍自走砲にはミュンヒハウゼンが「娘たち」と呼ぶ固有の愛稱(ウッド、グリュン、イース)がつけられているが、カール自走臼砲にも各砲に固有の名稱がつけられている。
エヒドナ
正式名稱は『ゲルビル級試作戦車2號車 エヒドナ』。ゲルビル級の2號車として『3』で登場し、試験的にカラミティ・レーヴェンに配備されている。名前はハリネズミを意味する。
都市制圧用にロケット砲を配備するなど、攻勢特化の試験車両として運用される。ゲルビルより重量が増大したために機動力が悪化している。
征暦1935年5月下旬、アントホルト市侵攻のために、リディアによって試運転が行われたが、道中のメルフェア市でネームレスの抵抗に遭い撤退する。9月下旬のナジアル會戦で、ダハウによってリエラ討伐のために投入されるも、主砲ラジエーターを破壊され撤退。10月10日、逮捕されたアイスラーを抹殺すべく、ランドグリーズ爆破のために動員される。エヒドナの動力爐を臨界狀態になるまで暴走させて、破壊する計畫だった。だが、駆けつけたネームレスによって、エンジンラジエーターを破壊され、完全に沈黙した。
『1』において、同型車であるゲルビルは敵フェイズになると移動していたが、本作のエヒドナは地形として扱われているため移動しない。そのため専用のマップが存在する。
フックス
カラミティ・レーヴェン加入後のグスルグが乗車する白色の重戦車。『3』に登場。名前はキツネを意味する。
基は連邦の戦車の対抗するために、帝國軍重戦車からの派生モデルとした開発された攻勢・高機動型戦車で、1935年春に量產が開始された。駆動形式は従來の重戦車の流用だが、獨自の主砲と同軸副銃、戦車機銃が搭載され、火力に優れている。
連邦戦線には200輛が配備されているが、ガリア戦線では僅か數輛程しか配備されていない。
シャカール
リディアが搭乗する車輌。名前はジャッカルを意味する。グスルグの乗るフックスと同型車で、塗裝も同じく白色(DLC「斷章 もうひとつのボルジア護衛作戦」では黒色)を基調としている。『3』に登場。
リディアがカラミティ・レーヴェン配屬時に、本來ガリア戦線に投入予定がなかった攻勢・高機動型戦車を、コネを使って気に入った車輛をまわして貰ったもの。
初陣は征暦1935年9月下旬、ナジアル會戦におけるネームレスとの戦闘だったが、反撃に遭い退卻。10月10日、ランドグリーズ爆破任務のために出撃。ネームレスを食い止めるために立ち塞がるが撃破され、リディアも運命を共にした。
DLC「斷章 もうひとつのボルジア護衛作戦」では、自軍ユニットとして操作可能である。
ヴァルキュリアの鉄槌
ユグド教団のボルジアが、もしもの時のためにとして、帝國領にあるヴァルキュリア人の遺蹟を使って準備していた弾道兵器の名稱。その有効範囲はヨーロッパ全土に及び、その破壊力は一瞬にして都市を廃墟に化すという。現実世界における弾道ミサイルに相當する兵器。
この弾道兵器は元々ヴァルキュリアの聖槍の系統で、発射と軌道制御はヴァルキュリアの力を用いて行うものだったが、通常の人間でも運用するために、発射台と弾道兵器本體の推進機構は現代技術により改修された。遺蹟自體も増改築工事により、一部が取り壊され、防衛施設が建造されている。弾道兵器は地下の格納庫に12発備蓄されており、複數回の使用できる。
ガリア戦線終結後、ユグド教団內で失腳したボルジアは、ヴァルキュリアの鉄槌を用いて自分を敵に回した連中に復讐しようと企てる。だが、ダハウにヴァルキュリアの鉄槌を持っていることを話してしまい、これを奪われてそのまま暗殺される。マクシミリアン・ボルジアの雙方の後ろ盾を失ったダハウ率いるカラミティ・レーヴェンは、ヴァルキュリアの鉄槌により、ランドグリーズを破壊して、ガリア公國を帝國に獻上し、ダルクス人獨立自治區の建設を認めさせようとした。建設を拒まれた場合は、帝國の首都に撃ち込むと脅すつもりであった。
征暦1935年10月15日、駆けつけたネームレスによりカラミティ・レーヴェンの計畫は阻止される。既に1発の弾道兵器は自動発射態勢に入っていたものの、クルトの策で垂直に打ち上がるように軌道修正され、リエラがヴァルキュリアの力を用いて撃ち上がった弾道兵器を撃破し、その爆発に飲まれ遺蹟は破壊された。
連邦軍
裝甲車
大西洋連邦機構の大使が使用した裝甲車。防禦力はさほど高くなく、武裝は後方を守る機銃のみ。『1』で登場する。
ガリア革命軍
36式戦車(革命軍戦車)
『2』に登場するガリア革命軍も、ガリア南部に配備されていた機甲部隊や兵器工廠を徴用したためG組と同じ36式戦車を運用している。である各車種のA型は通常型、B型は火炎放射器搭載型、C型は榴弾砲搭載型である。中型戦車C型は一部ミッションに、エリア間爆撃機能を持った車體がある。また、A・B・Cの順にHPと防禦力が向上している。
軽戦車A,B,C
中戦車A,B,C
重戦車A,B,C
軽裝甲車A,B
中裝甲車A,B
重裝甲車A,B
人造ヴァルキュリア裝甲(V0・V2)
『1』にてマクシミリアン指揮下の「ヴァルハラ計畫」にて開発されたヴァルキュリアの力を再現した身體強化裝置。裝著者の脳にラグナイトの刺激を與えることで肉體へのリミットを解除させ(いわゆる火事場の馬鹿力狀態)、他にもラグナイトエネルギーを放出できるなど擬似的にヴァルキュリア人のような戦闘能力を持たせている。
征歴1937年ではガリア革命軍が量產して運用されている。革命軍の人造ヴァルキュリア裝甲にはV0とV2と呼ばれる2つのタイプがある。V0はオリジナルの試作タイプで、特殊部隊指揮官ディルク・ガッセナールが裝著している。V2はそれを基にした量產タイプで、ゲーム中には登場していない量產試作型[22]のV1を経て、量產タイプとして特殊部隊の隊員が身に纏っている。ラグナイトエネルギーを供給する必要があるため供給車と一緒に運用され、それが破壊されると出力が低下する弱點がある。他に、裝著者の脳や肉體に過度の負擔を強いるため、精神が破壊されたり骨や筋肉の損傷と多臓器不全を引き起こすなどの重大な欠陥があった。
エネルギー供給車
人造ヴァルキュリア部隊に必ず配備されている裝甲車。中裝甲車を改造している。人造ヴァルキュリア部隊の生命線で、一台でV2數體のエネルギーを賄えるほどのパワーを供給している。これがある限りヴァルキュリア人とほぼ同等の力を得られる。
供給車が破壊されると、人造ヴァルキュリアは大幅にパワーダウンする。ディルク(V0)についても同様である。
ゲイレルル
『2』に登場する機甲部隊指揮官・オドレイの専用戦車。36式戦車の中戦車A型をベースに5連裝ロケットランチャーを搭載した。精密さには欠けるが、エリア制圧能力に特化した戦車。
塗裝は赤を基調に黃色をアクセントにしている。本編クリア後に登場する車體は、黒を基調に赤色をアクセントにしている。
敬虔なユグド教信者であるオドレイは、ロケット弾の発射音と、ロケット弾が天から降り注ぐ様子がいわゆる天罰に似ているという理由で、この車體を気に入って命名された。なお、ゲイレルルとは、現実の北歐神話に登場するワルキューレ(ヴァルキュリア)のひとりの名前である。
征暦1937年11月30日、アントホルトの水道橋におけるG組小隊との交戦において、ゼリが敢行した水道橋爆破により発生した洪水に巻き込まれて破壊され、オドレイも爆死した。
空中戦艦ペールコンス
大西洋連邦で建造された戦闘用硬式飛行船で、タウンゼントからギルベルトに譲渡された。『2』の中盤にのみ登場する。全長は230m、前部下面に8門の爆弾投下口があり、200kg爆弾を最大40発搭載できる。高度を維持しつつの爆撃が可能。艦首部分には衝角が取り付けられており、建造物や敵飛行船への體當たり攻撃が行える。さらには革命軍によって主に人造ヴァルキュリア部隊が用いる降下裝置やエネルギー供給裝置が増設されている。浮遊ガスは連邦から供與されるヘリウムガスが使用されている。
征暦1937年8月11日、ランシールが學園祭で賑わっている最中に奇襲をかけ、士官學校としての機能を麻痺させることに成功した。飛行機の開発が遅れている征歴の世界観の中では、これが世界初の空挺部隊の運用とされている。なお、ペールコンスはランシール強襲後にそのまま乗り捨てられており、後にガリア革命軍の戦況が悪くなり、バルドレンが連邦への脫出を考えた際に、タウンゼントはランシールでの戦闘で破損して使い物にならないと述べている。
戦艦ダンダリアス
大西洋連邦で建造され、タウンゼントを通じてガッセナール伯爵家に譲渡された戦艦。ゲーム中の博物総覧では「反亂勃発後は反亂軍の軍艦として使用された」と記されているので、ガリア革命軍が蜂起した征歴1936年9月より前に譲渡されたと思われる。
形式としては1世代前の型落ち品だが、機関部と武裝に改修を行い、その性能は最新型の戦艦に匹敵するまでになっている。艦の規模は現実世界における超弩級戦艦に相當するが、衝角を持った艦容や兵裝のレイアウトは前弩級戦艦と同様のものとなっている。ただし、ガリア軍巡洋艦と同じく、煙突の様に見える部分は大型の放熱版である。
バルドレンの希望で艦首に60cm単裝榴砲を裝備しており、これは艦の威容を誇ることが目的だったとされる[24]。現実におけるボムケッチの役割も擔っていた可能性もある。41cm連裝砲には砲身冷卻裝置があり、これがないと射撃ができない。側面に大型のプロペラを備えているが、これは煙幕拡散裝置である。
『2』の最終決戦の場となり、1937年12月21日、ガリア革命軍総統バルドレンと連邦大使タウンゼントは、アントホルト港に停泊していた本艦で連邦へ脫出しようとするが、G組小隊の襲撃に遭い、艦內で白兵戦を展開。追尾して來たガリア海軍に砲撃を加えて抵抗するが、砲身冷卻裝置を破壊されて沈黙。最終的に、人造ヴァルキュリアとなったバルドレンのエネルギー供給裝置が暴発し、その誘爆によって海に沈み、バルドレンも運命を共にし、戦死した
その他
亡霊戦車
槍のような砲塔を持った重戦車。『2』の本編クリア後に一定の條件を満たすと出現する。陸上戦艦マーモットの運用コンセプトを一般戦車レベルの作戦遂行スケールで取り入れたものである。神出鬼沒で任務中に遭遇した部隊の大半は全滅していることが多い。